こんにちは、リズムシリーズ最初の記事です。
最初なので、最もポピュラーなマクスーム辺りから行くか、ちょっと変わった14拍子のマハッガルとかから行っちゃおうかとも思ったのですが、ここは、基本中の基本、ワヘダ(Wahda)から行くことにします。
ワヘダは4拍子のリズムで、基本形は
|D---|--P-|----|P---|
となります。(リズムの記述方法はこちら)
1拍目と2拍目半、4拍目にアクセントが来る形です。
YouTubeに色々な動画が上がっているので、それらを参考にしてみると良いと思います。
ということで、YouTubeを探していたら、我らがKhamis Henkesh先生がベリーダンサーのNesmaと一緒に出したベリーダンス用のDVD/CDの音源がなんとYouTubeでNesmaから公開されていました。私はこれ、DVD買ったんですよね。
ところで、ワヘダというのは、アラビア語で1の事だそうで、初めの始めみたいな意味があります。確かにこの後に紹介する殆どの2拍子、4拍子はこのリズムから派生したと言っても良い感じがするものすごくプリミティブなリズムになります。
装飾の仕方も色々あるのですが、例えば
|D–r|t-M-|-rt-|M—|
|D-tk|tkT-|tktk|T-k-|
|D–r|tkT-|-rtk|T-tk|
|D-4r|tkT-|4rtk|T-3r|
等、幾らでもアイディアが出て来ます。
ワヘダをベースに少しずつ装飾したり崩していったりして遊んでいると、時を忘れてしまいます。要注意ですよ。
ここで、本当はワヘダをベースにしたドラムソロの動画を入れたかったのですが、意外や意外、見つかりません。ということで、まあ、リズムパターンの曲なのですが、多少ワヘダの展開があるということで、この曲で許して下さい。もし、良いソロが見つかったら入れ替えます。
さて、具体的な楽曲での使われ方ですが、ワヘダは所謂エジプト歌曲の大作ではどこかしらの場面展開等で使われる事が多いようです。逆に、殆どがワヘダで構成された曲ってなかなか探すのが難しかったりします。
ご紹介するこの曲は、最近のイスラエルのグループの曲で、パーカッションは前半部分ずーっとウドゥで単調にワヘダを叩くんです。ある意味潔いです。
どうでした。 全く細工しない基本パターンをずーっと繰り返してますよね。このまま眠りに落ちてしまいそうです。こんなパターンもあるという事で。では。